DPから仕事を始める|LOCの支援事例と更新のポイント

日本で仕事をしていた方の中には、シンガポールでの生活が少し落ち着いた頃に、「こちらでも何か仕事ができたら」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

フルタイムで働くのは難しくても、子どもが学校に行っている間なら少し時間がある。仕事を通じて、家庭の外でも人と関わる機会を持ちたい。そんなとき、個人事業主として自分で仕事を始める方法があります。

シンガポールでは、一定の条件を満たす帯同家族パス(DP)の保有者が、個人事業主として自分の事業を営むための就労許可を申請できます。これが、事業主向けのLOC(Letter of Consent)です。

「個人事業主」と聞くと、大きなことを始めるように感じるかもしれませんね。

今回は、弊社がLOCの手続きをお手伝いした方々が、実際にどのような仕事を始めたのか、具体的な事例をご紹介します。

LOCを活用して、どんな仕事を始めている?

弊社の支援事例から、実際に始められたお仕事を分野別にまとめました。

仕事の分野実際の仕事内容の例
教室・レッスン手作りのレッスン、日本語レッスン、ヨガ・ピラティスの指導
発信・制作SNSマーケティング、動画編集・制作
相談・アドバイスライフコーチング、留学や学校選びのサポート、教育相談
技術を活かしたサービス着物の着付け、ファッションスタイリング
企画・制作・販売ハンドメイド作品の企画・制作・販売

※弊社の支援事例の一部です。

教室なら、準備も含めて無理のない回数で開く。動画編集なら、対応できる本数から始める。仕事内容を具体的に見てみると、自分で仕事を始めることも、少し身近に感じられるのではないでしょうか。

これまでの仕事の経験や、資格、趣味で培ったスキルを活かした方もいれば、新しい分野を学び、身につけたことを仕事につなげた方もいらっしゃいます。

弊社のInstagramでは、LOCを取得して仕事を始めた方の体験談もご紹介しています。仕事を始めたきっかけや、家庭との両立、実際にやってみて感じたことなど、ご本人の声もぜひご覧ください。

まずは初回の期間で挑戦するという選択肢

弊社がLOCの手続きをお手伝いした方を振り返ると、最初から更新を目指す方もいらっしゃいましたが、まずは初回の期間で挑戦してみたいと考えていた方が、全体の約3分の2でした。

事業主向けLOCの初回の有効期間は、発行日から最長1年です。DPの有効期限が先に来る場合は、その日までとなります。

初回の期間で一区切りをつけたとしても、シンガポールで個人事業主として仕事をしたことは、ご自身のキャリアの一つです。どんなサービスを考え、どうやってお客さまに知っていただき、実際にどんな仕事をしたのか。帰国後に仕事を探すときにも、ご自身が取り組んだこととして具体的に話せる経験になると思います。

続けたい場合は、LOCの有効期限から逆算を

弊社の記録で更新を確認できた方は、いずれも事業を始める段階から更新を見据えていました。続けるかどうかは、実際に仕事を始めてから考えても構いません。ただ、続けるかどうかを考える時期は、早めに決めておくとよいと思います。

事業主向けLOCを更新するには、申請時にDPの有効期間が3か月以上残っており、次の条件を満たす従業員を少なくとも1名雇用している必要があります。

  • シンガポール国民または永住者(PR)であること
  • 所定の給与基準(Local Qualifying Salary、LQS)以上の給与を受け取っていること。2026年11月時点のフルタイムのLQSは、月額総給与S$1,800です
  • 更新申請の直前に、CPF(シンガポールの社会保障のための積立制度)への拠出実績が連続3か月以上あること

CPFを拠出するだけでは、更新の条件を満たしません。 実際に仕事をしてもらい、給与を支払ったうえで、所定のCPFを拠出する必要があります。雇用の実態がないのに従業員として申告したり、実際と異なる給与を故意に申告したりすることは、法令違反につながります。

たとえば、LOCの期限の約1か月前に更新を申請するなら、その時点で連続3か月以上のローカル雇用の実績が必要です。採用にかかる時間も見込んで、早めに計画しておきましょう。 有効期限の直前にご相談いただいても、必要なCPF拠出実績をさかのぼって満たすことはできません。

シンガポールで過ごす間に、何か新しいことをしてみたい。そう思ったときに、個人事業主として自分で仕事を始めることも、一つの選択肢として知っていただけたらと思います。今回の事例が、帯同中の時間をどう過ごしたいか、これから何を経験してみたいかを考えるきっかけになれば嬉しいです。

事業登録やLOCの新規申請、更新に向けた準備については、SG Visa GlobalのLOC申請サポートをご覧ください。日本語でご相談を承っています。