LOC取得者インタビュー Vol.1|シンガポールで見つけた、本当にやりたい仕事

シンガポールにご主人の赴任などで帯同されている方の中には、
「シンガポールでも仕事を続けたい」
「子育てが少し落ち着いたので、何か始めてみたい」
「自分の経験やスキルを活かして働きたい」
と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一方で、
「DP(Dependant’s Pass)だから、働けない・・・」
と、ビザの問題で最初から諦めてしまっている方も少なくありません。
そこで今回は、実際にシンガポールで個人事業を立ち上げ、Letter of Consent(LOC)を取得して働いているKさんにお話を伺いました。弊社でサポートさせていただいたお客様です。
LOCを取得するまでのこと、子育てをしながらの働き方、そしてシンガポールに来たことで改めてご自身のキャリアと向き合い、「本当にやりたい仕事」に出会うまでのお話をご紹介します。
「シンガポールで働くのは難しい」と思っていた
Kさんは30代。ご主人と、3歳・6歳のお子様と一緒にシンガポールで生活されています。
日本にいた頃から個人事業主として仕事をされていましたが、シンガポールに来た当初は、
「ビザの制度上、働くことは難しいと思っていました」
とのこと。
海外赴任への帯同をきっかけに、それまでと同じ形で仕事を続けることが難しくなったり、一度キャリアから離れたりする方もいらっしゃいます。これは、シンガポールに帯同される方から私もよく伺うお悩みのひとつです。
Kさんの場合、シンガポールでの生活が始まり、ヘルパーさんを雇ったことで少しずつ時間ができたこと、そして、ご自身が興味を持てる仕事が出てきたことから、再び「働く」ということを考えるようになりました。
そこで初めて、
「シンガポールで、自分はどのような形なら働けるのか」
ということを具体的に調べ始めたそうです。
LOCを取得し、教育コンサルタントとして活動
現在、Kさんは主にインターナショナルスクールやボーディングスクールに関する教育コンサルタントとしてご活躍されています。ただ、実際に仕事を始めるまでには、
「外国人として、シンガポールでどのような形で働けるのか」
という大きな壁がありました。
仕事の内容を考えるだけではなく、シンガポールで働くためには、就労資格・ビザについても考えなければなりません。Kさんも、仕事を始めるにあたって大変だったこととして、
「働き方(ビザ等)の模索、LOC発行と更新」
を挙げています。
そのような中で、個人事業主として事業を登録し、LOCを取得して働くという方法を知り、ご縁があって弊社でサポートさせていただくことになりました。
「働くことは難しい」と思っていたところから、実際に働くための方法が見つかったことは、Kさんにとって大きな一歩だったのではないかと思います。
子育てをしながら、自分に合った働き方を
3歳と6歳のお子様を育てながら仕事を続けるKさん。家庭や子育てとの両立について伺うと、
「働き方、稼働時間を自分でコントロールして、両立をしています。また業務を委託してくださっている関係各社様の理解も大きいと思います」
とお話しくださいました。
決められた働き方に自分を合わせるのではなく、自分や家族の生活に合わせて、仕事の量や時間を調整する。個人事業主という働き方だからこそ可能になる選択肢のひとつです。特に、小さなお子様がいる場合、仕事をしたいという気持ちがあっても、
「フルタイムでは難しい」
「子どもの予定に合わせられる働き方がしたい」
と考える方も多いのではないでしょうか。
Kさんは、ご自身に合った働き方を一つずつ作りながら、仕事と家庭の両立を続けています。
シンガポールに来たことで、改めて自分のキャリアと向き合った
今回のお話の中で、私が特に印象に残ったのが、Kさんがご自身のキャリアについて話してくださった言葉です。LOCで働き始めてよかったことについて、Kさんはこう話してくださいました。
「シンガポールに来て、仕事の仕方や職種、自分のしたいことを何回も考え直し、自分と向き合うよい機会になりました。」
そして、
「日本にいたらダラダラと同じ仕事を続け、本当に自分の興味がある分野に飛び込むことはしていなかったかもしれません。」
「自分の今後のキャリア人生の軸となるものを見つけられた気がします。」
この言葉は、今回のインタビューの中でも、とても印象的でした。
海外への帯同というと、それまでの仕事やキャリアを一旦止めざるを得ない、という側面に目が向きがちです。けれど、環境が大きく変わったからこそ、一度立ち止まり、
「自分は本当は何をしたいのだろう」
「これから、どんな仕事をしていきたいのだろう」
「どんな働き方なら、自分らしく続けられるのだろう」
と考える時間が生まれることもあります。
Kさんにとってシンガポールでの生活は、単に「海外で働く方法を見つけた」というだけではありませんでした。
日本にいたら、そのまま続けていたかもしれない仕事から一歩離れ、自分と向き合ったからこそ、本当に興味のある教育という分野に飛び込むことができた。そして今、その仕事を実際にシンガポールで続けている。
私は、ここにKさんのストーリーの一番大きな魅力があるように感じました。
LOC取得後、ローカルスタッフを雇用。そしてLOCも更新へ
Kさんの挑戦は、LOCを取得したところで終わりではありません。その後も事業を続け、ローカルスタッフの雇用も実現されています。そして、LOCも無事に更新され、引き続きシンガポールで事業を続けていらっしゃいます。
最初は、
「ビザの制度上、働くことは難しい」
と思っていたところから始まり、LOCを取得して仕事を始め、自分が本当に興味を持てる分野でキャリアを築き、さらに人を雇用するところまで事業を育てていく。
その過程を見ていると、LOCは単に「働くための許可」というだけではなく、その先の新しいキャリアや挑戦につながるきっかけにもなり得るのだと感じます。
LOCの申請をお手伝いした私自身、Kさんがこれからシンガポールでどのように事業を発展させていかれるのか、とても楽しみにしています。
「難しい」「無理」と思っても、一歩を踏み出してみる
最後に、これからLOCを検討している方へのメッセージを伺いました。
Kさんは、
「難しい、無理だと思ったことでも、先人や先輩方にアドバイスを伺い、難しいと思っていたことも、道が拓けることがあるのかと思いました。」
と話してくださいました。
シンガポールで長く暮らす方々からアドバイスをもらったことにも触れたうえで、
「是非、一歩を踏み出してみてください!」
とメッセージをくださいました。
シンガポールで働きたいと思っていても、
「自分の場合は働けるのだろうか」
「何から始めたらいいのだろう」
「ビザはどうすればいいのだろう」
と、最初の一歩を踏み出せずにいる方もいらっしゃると思います。
そして、たとえ働く方法が見つかったとしても、
「本当にこの仕事をしたいのか」
「これからどんなキャリアを築いていきたいのか」
という答えは、すぐには見つからないかもしれません。
Kさんも、シンガポールに来て何度も仕事やキャリアについて考え、自分と向き合う中で、今の仕事にたどり着きました。
今回のKさんのお話が、
「シンガポールでも働いてみたい」
という方だけでなく、
「これからの自分のキャリアをもう一度考えてみたい」
という方にとっても、何か新しい一歩を考えるきっかけになれば嬉しく思います。
Kさん、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
これからのさらなるご活躍を、心より応援しております。
今回のKさんのお話のように、LOCを取得して働き始めるまでのきっかけや、その後の働き方、キャリアの築き方は人それぞれです。
今後も、実際にLOCを取得してシンガポールで働いている方々のお話を「LOC取得者インタビュー」としてご紹介していく予定です。
それぞれの方が、どのようなきっかけで仕事を始め、どのように自分らしい働き方を見つけていったのか。これからLOCを検討している方や、シンガポールでの働き方・キャリアについて考えている方にとって、少しでも参考になるシリーズになれば嬉しく思います。
ぜひ、次回のインタビューもお楽しみに!

